杉江デザイン事務所

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2017/07/06
解像度を上げること

こんにちは、杉江裕視です。

少し空いてしまいましたが、前回の「問いのレイヤーを上げる」に続く投稿です。

よくデザイナーはコンマミリ単位(webならピクセル単位)でのこだわりを持ってデザインすることが重要と言われます。さほど注意しなければ気が付かないような細かい部分に充分に気を配ることが、最終的なデザインの完成度を高めることにつながります。「神は細部に宿る」と言われる考え方です。

細部に気を配りクオリティを上げるためには、技術的なスキルはもちろん重要なのですが、むしろ重要なのは「目」です。つまり、対象物を「できるだけ解像度を上げて見る」という意識が必要になります。
(解像度というのは写真などで画像の細かさを表す用語ですが、ここでは「どれだけ細部をクリアに見るか」という意味で使っています)

さて、この「解像度を上げる」ことは、デザインにおいては言うまでもなく重要ですが、デザインに限らず仕事の様々なシーンでも大切なことです。

たとえばメールの言い回しや資料のちょっとした部分に気を配ること。
職種によっても色々あると思います、接客業ならば立ち振る舞いひとつひとつが非常に重要かと思いますし、技術職ならばそれこそほんのわずかな違いが最終成果物に大きく影響を与えると思います。「解像度を上げる」なんて変な言い方をする必要はなく「丁寧にやる」「細かい部分に気をくばる」ということはどんな仕事においても重要です。

一方、「伝わればいい」「完成すればいい」という考えも確かにあります。スピードが最優先だったり、あるいは多少大雑把でも目的が達成されればOKという共通認識があれば全く問題はないどころか、むしろ細かいところに時間を使うのは無駄とさえ言われるかもしれません。

しかし、その共通認識がない場合、雑な資料や適当な振る舞いは、この人は雑な仕事をするのだなと感じられてしまう可能性もあります。飲食店で超雑に盛り付けがしてあったり、ホテルマンがヨレヨレのスーツを着ていたらちょっと嫌ですよね。(繰り返しになりますが、そういったことがOKという共通認識があれば良いと思います。「あそこのラーメン屋はテーブルは脂っこいしオヤジがラーメンに指突っ込んで持ってくるけど、でも美味くて最高なんだよなぁ」など)
要はバランスの問題なのですが、だとしたら基本スタンスとして解像度を上げておくことは決して損にはならないはずです。

 
前回の「問いのレイヤーを上げる」と今回の「解像度を上げる」、デザインはもちろん普段の仕事でも気を付けたいことをまとめてみました。
「問いのレイヤーを上げる」はマクロな視点。どんどん引いて、本質を探る作業です。
「解像度を上げる」はミクロな視点。細部にこだわってクオリティを上げる、あるいは細やかな部分に気をくばる作業です。

こうして文章にすると抽象的というか「アタリマエじゃん」という内容になってしまいましたが、自戒も込めて常に心に留めておきたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。